黒檜山 標高1,828m  標高差約470m  歩行距離約4.0km

行程:黒檜山登山口(12:05)猫岩(12:20~12:25)⇒分岐(13:08)⇒黒檜山山頂(13:12)⇒
 展望台(13:19)⇒黒檜山山頂(13:35~14:02))⇒御黒檜大神(14:06)⇒ 大タルミ(14:30)⇒
途中の新雪付近(15:20~15:35)⇒赤城神社(15:42~15:48)⇒
黒檜山登山口(16:00)

(歩行時間3時間08分:全所要時間3時間55分) pm12:05~pm16:00   yahoo地図  mapへ
 今回のコースは一般登山道ではありませんので、参考にはなりません
赤城山は、榛名山・妙義山と合わせて「上毛三山」の一つに数えられています。赤城山の最高峰は黒檜山で、日本百名山と、日本百景の一つにも選ばれています。中央のカルデラの周囲を、円頂を持つ1,200mから1,800mの峰々が取り囲み、その外側は標高にして約800mまで広く緩やかな裾野の高原台地をなしています。裾野の長さは富士山に次ぐ面積を誇ります。
車で出発時、赤城山周辺は雪雲に覆われ、雪が振っていましたが、嬉しい事に天候は回復して来ました。旧料金所付近から積雪で真っ白に染まり、路面は圧縮されて凍結しています。2台のスリップ事故を横目に、他人事と思えないコンデションの中、車を走らせます。箕輪駐車場には沢山の消防車と救急車が停めてあり、騒然としていましたのでスリップ事故発生と思いきや・・・!?

本日の黒檜山からの下山コースは、地図には載っていない強行コースですが・・・。ふわふわ雪の急斜面をラッセル歩きを、思う存分楽しみました。
新坂平エネルギー資料館を過ぎて、真っ白に染まった黒檜山の山容が見えて来ます。路面は凍ってアイスバーンになっていますので慎重に走行します。黒檜山駐車場は積雪の為入れませんので、登山口手前の満車状態の駐車スペースの隅に車を置き、12本アイゼンを装着してスタートです。

新雪ですので数人分のトレースは柔らかく、一歩一歩足元を確保しながら登って行きます。予想を遥かに越えた積雪は至るところに雪庇ができています。猫岩付近より大沼を眼下に眺めます。

風が強いので先行者のトレースは消えかけていますが、馴染みの黒檜山ですので特に問題はありません。午前中に降った雪が樹氷になっていて見応えがあります。

数名の方とすれ違い、カップラーメンを食べていたカップルを追い越して行きます。駒ケ岳への分岐を左に進路を取り、山頂へと向かって行きます。

山頂は賑やかですので素通りして、北側の展望台へ向かって行きます。当てにならないトレースがあるだけですのでラッセルをしながら進行して行きます。

新雪の中、ズボッ!ズボッ!と歩いて行きます。展望台に到着すると積雪は多く、冷たい北風に煽られ急激に体温が下がって来ました。
浅間山~榛名山~谷川岳~武尊山方面は、残念ながら雪雲に覆われています。折角来ましたが、寒いので早々に撤収です。

山頂に戻り遅い昼食です。気温低下の為、お湯を沸かすのに何時もより時間が掛かります。熱々のカレーヌードルは寒い時に食べると体が温まり、一段と美味いですね!貸切山頂を後にして出発です。

御黒檜大神の赤い鳥居は積雪で背丈が大分縮んでいます。今年の6月にワンコと歩いた花見ヶ原への分岐には、トレースが全くありません。駒ケ岳方面のトレースは極端に少なくなります。木段は積雪で埋まっていて急勾配になっていて、踏み場所を間違えると腰までスッポリ入ってしまいます。

少し下がって行くと眺望の良い場所に出ます。本日は大タルミから大沼湖畔にある赤城神社へ目がけ、積雪の中を適当に下がって行きます。赤城山周辺では珍しく、先程からヘリコプターのエンジン音が鳴り響いています。箕輪に停車していた緊急車両と関係あるのでしょうか・・・!?

雪庇に落ちないよう進行して行きます。大タルミの鞍部に到着しますが、標識が見当たりません・・・、積雪で埋まってますので手で掘ってみました。駒ヶ岳まで僅か0.4kmで、黒檜山まで0.8kmの距離です。
正面に駒ケ岳が見えます。ここから右眼下の大沼目掛け、急勾配を下がって行きます。よく見ると少し古いトレースが付いていますので、先客がいたみたいです。違った場所から新しいトレースを付け、ふわふわ雪をラッセルしながら下がって行きます。 
積雪は1メートル以上あり、新雪歩きは気分爽快で嬉しい限りです。腰までスッポリ入ってしまいますが、サラサラ雪ですので予想と違い、体力を余り要しませんでした。※写真では分かりずらいですが、凄い急傾斜です。

遅ればせながら視界良好になって来ました。木々の隙間から谷川方面が見えます。山頂北側展望台では谷川方面は視界不良でしたので、少し悔しい気分です。振り返ると大タルミ方面は樹氷に染まっています。

新雪の上を寝っ転がったりして幼少の頃を思い出し、雪遊びをしながら下がって行きます。やがて大沼が間近に見えて来て、ふわふわ雪遊びは残念ながら呆気なく終了してしまいました。

3人娘と赤い橋を過ぎてすれ違った後は、誰~もいない赤城神社になり、気温がどんどん下がり寒くなってきました。真っ白に染まった雪化粧の中、赤色に染まった赤城神社が一際目立っていて貫禄を感じました。

折角ですので大沼を散策してから帰ります。黒檜山駐車場は積雪で、しばらくの間は利用出来ないみたいです。車に戻り、大洞の駐車場でほっとコーヒーを頂き温まります。
姫百合駐車場は未だ騒然としていました。消防車や救急車、群馬県警の車両も多数停まっています。荒山付近で27日滑落遭難事故が発生し、翌28日無事救助されたそうです。後日私なりに安堵した次第です。
帰路は馴染みの「あいのやまの湯」へ向かい、ゆっくり温まり疲れを癒します。
赤城山で遭難の男性を救助 - NHK群馬県のニュース   赤城山で遭難の男性を救助

27日、前橋市の赤城山に登山中、けがをしたとして救助を求めていた○○市の男性が28日午後、救助されました。

救助されたのは○○市の自営業の52歳の男性です。警察によりますと、男性は26日から1泊の予定で前橋市の赤城山に登山していましたが、27日午前、携帯電話で「斜面を滑り落ちて、足をけがし、動けない」と救助を求めていました。
警察や消防が70人余りで男性を捜索したところ、28日午後1時前、赤城山の南側の斜面でテントや寝袋をかぶった状態で動けなくなっている男性を見つけ、ヘリコプターで救助しました。
男性は左足首をねんざするなどしているということです。
警察の調べによりますと、現場付近は深いところで大人の胸の高さほどの積雪があったということで、警察が男性が滑り落ちた状況を調べています。 01月28日 19時24分
    ※NHK webニュースより

おまけ 

 今回で19回目の黒檜山になります。大タルミより強行ショートカットは3回目になり、私の場合は雪山限定
 歩きになっています。本日の天候は尻上りで回復しましたので、
 今日に限って本日は、「遅刻ハイカー」でも得した気分です。

 雪質も文句なしの「ふわふわ雪」ですので、両手で雪玉を作れない程です。 ラッセル歩きでも比較的楽でした。
 前回の浅間山での雪質と全く異なった優しい雪質で、赤城山の新雪歩きを思う存分堪能しました。
 大タルミからのショートカット道は地図には載っていませんが、自己責任でしたらお勧めです。

 天候 : 晴れ、時々曇りのち晴れ
 出会った人 道中=11人
 全く当てにならない疲労度:★★☆☆☆

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