浅間山 標高2,568m 小浅間山 標高1,655m 標高差、約1,163m 全歩行距離、約13km 

峰の茶屋(8:57)⇒小浅間山分岐(9:22)⇒東前掛分岐(11:15)⇒東前掛山(11:48)⇒浅間山(12:15〜13:08)
⇒トラバース道分岐(13:18)⇒小浅間山分岐(14:25)⇒小浅間山(14:40〜15:13)⇒峰の茶屋(15:36)

   (歩行時間4時間58分:全所要時間6時間14分)  am9:22〜pm15:36   yahoo地図 map

単行動の自己責任ですので、全く参考にはなりません。
浅間山は活火山のため「噴火警戒レベル」が設定されています。火口付近は火山噴火に伴い、1972年より立ち入りが禁止されています。その後、沈静期には規制が解除されたこともありますが、火山活動が活発になった2009年2月1日には警戒レベルが「3」に上がりました。その後もごく小規模な噴火が起きましたが、2010年4月15日に警戒レベル「1」に緩和されて、引き下げられました。警戒レベル「1」では、火口まで約500メートル手前の前掛山までで、小諸側からの入山が認められています。現在は前掛山が浅間山登頂の代変えになっています。
ただし、浅間山は活火山であるため、登山者の自己責任での登山となっています。
昨年の「クリスマスイブ」に貸切登頂を試みましたが、クリスマス寒波の影響で標高を上げるに連れて悪天候になりました。氷点下16度の突風の中、東前掛付近でホワイトアウトになり、無念の途中撤退となりました。本日は天候も良さそうですので、リベンジに向かいます。立入り禁止区域を過ぎてから、9名もの人達とお会いし、ビックリです。毎度の如く、思う存分浅間山を楽しんで来られました。※上記の写真は吹き溜りで凍りついた、オブジェ化された雪景色です。

峰の茶屋手前のR146号線から見上げた浅間山は、少しガスが掛かっていますが視界良好です。峰の茶屋Pは予想以上の車が駐車してありますので、心強く感じました。登山口には注意看板が設置されています。「現在はレベル1」に温和されていますが、登山コースは小浅間山までの区間です。雪質を確認して12本アイゼンを履き、スノーシューとピッケルを積んで、準備万端で出発です。
東大観測所の左脇から歩いて行きます。樹林帯の中に立つ火山警報の塔まではトレースが沢山ありますので、快適走行です。

警報塔を過ぎると直ぐに馬返し(小浅間分岐)です。雪質は緩くなりますので、落とし穴に落ちないように足元を選びながら登って行きます。小浅間山が右前に見えます。「自己責任」で左の分岐のトラロープを、25日ぶりに跨がせて頂きました。
小浅間山との鞍部から、樹林帯の中のS字の急登になります。沢山のトレースがあり、仲間の気配が感じられます。樹林帯を抜けるとご夫婦がスキーを履いています。山頂には向かわず、周辺でスキーを楽しむそうです。
森林限界を越えると強風をもろに受けて寒くなります。右前方の観測器の付けられたコンクリートの脇で、強風を避けながらフェイスマスクとアンダーを着込みます。目を凝らすと前方に5名確認出来ます。山肌の凍っている箇所はトレースは消えていますので、歩きやすい場所を適当に選んで歩いて行きます。

標高を上げるに連れ、突風が吹き荒れています。新雪は飛ばされ、地肌が見える箇所が多くなりました。山頂方面が雄大に見えます。
徐々に先行者との距離は縮まって来ました。途中で1名追い越し、1名(Uターン?)とすれ違います。
先行者の3名がトラバース道と東前掛山分岐手前で休憩をしています。話をすると東京からお越しのスキーヤー達で、トラバース道では無く、安心の東前掛山経由だそうです。私も長野県側の東前掛山経由で、一足先に出発です。八ヶ岳と眼下には佐久市方面が見えて来ました。
皆さんを追い越して来ましたので、トップバッターになりました。東前掛山から眼下に小浅間山を振り返ると、浅間隠山〜鼻曲山が霞んで見えます。冷たい突風が吹き付け体があおられますので、重心をしっかり確保しながら登って行きます。昨年のクリスマスイブに悪天候の為、無念の撤退を強いられた曰くの場所付近です。
東前掛山から一旦下がると、火山砂礫剥き出しの緩いコースになり、目の前に釜山が迫って来ます。右側に目印の小ケルンが積まれ、トラバース道との合流点です。

火山砂礫を外れると二酸化硫黄臭が強くなります。締まった新雪を踏みしめながら山頂へと登って行きます。東前掛山の山容です。
釜山手前の巨石が見えてきました。早る気持ちで標高を上げて行きますが、急激に体が重く感じ息が切れるので、巨石の影で突風を避け、ひと休みです。久し振りの標高2,500m越えですので、軽い酸欠状態でした。
登り上がると、いきなり釜!って感じです。先ずは標高2,568mの浅間山最高地点に立ちます。雲が掛かり、残念ながら四阿山方面の景色はハッキリしませんでした。
観測器の設置された場所から絶景ならぬ恐怖の噴火口を覗きこみます。釜からは物凄い勢いで水蒸気化されたガスが舞い上がり、釜の底は見えませんでした。

 
強風でブレていますが、動画モード(60秒の短編)で撮影してみました。 強風でフードが下がってしまいこの後、
myサングラスが・・・。
避難シェルターで強風を避けながら一休みと思いきや、凹部分のシェルターは積雪で埋まっているではありませんか・・・。強風に飛ばされないように前掛山方面へ、右回りで向かいます。浅間山荘から火山館経由で来られたナイスなおじさんとお会いします。「最高地点は何処ですか?」と聞かれ、「観測器を過ぎてすぐですよ!」と答えると、おじさんは凄く安堵した表情になりました。「浅間山荘の天狗温泉は、日本一赤い温泉で良いですよ、etc〜」と話をすると、「楽しみにして、絶対入ります。」と、笑顔で言っていました。
吹き上がった水蒸気が向かい風になり、しばし視界不良になります。
サングラスに露が付いて見えなくなりましたので、はずしてタオルで吹こうとした瞬間!突風に飛ばされ舞い上がって、遥か彼方へ消えて行きました。( _ _ )..........o
しばらく大石の影で風を避けながら、ガスが抜けるのを待ちます。一瞬、前掛山が顔を出しました。
一周しようと思いましたが、予想以上の強風とサングラスを飛ばしたショックから、前掛山への分岐点でUターンです。最高地点に戻ると、先ほどのスキーヤー3人組が釜から下山して行く所でした。火山砂礫の鞍部まで、積雪の上を適当に気持ち良く下がって行きます。
スキーヤー3組は鞍部で休憩に入ります。途中で追い越した単独おじさんと大石の前ですれ違い会話をします。トラバース道から登って来られたそうで、「結構しんどかった!」と、言ってました。帰路は東前掛山を巻いてトラバース道で帰ります。吹き飛ばされた新雪で砂礫が剥き出しになっている箇所は思いの外、歩き辛いので慎重に標高を下げて行きます。
ソーラーの設置された上部の観測器が見えて来ましたので、回り込んで見学に入ります。円形のガラス張りの機器は、カメラらしきレンズが3コ埋め込まれていますが、方向的に軽井沢方面へ向いているのでカメラなのか、はたして何の機材なのかは把握出来ませんでした。
山頂を振り返ります。吹き溜りや強風の影響で新雪は飛ばされ、火山砂礫の露出された部分やアイスバーンが剥き出しになっていたので、前回の時より歩き辛く感じました。
小浅間山が見えて来ました。沢山の足跡やスキーで滑った跡があります。下の観測器を横目に小浅間山へと下がって行きます。
樹林帯に入る手前の日溜まりポイントで、2名食事を楽しんでいました。鞍部から小浅間山へと食事休憩に向かいます。
程なくして貸切の小浅間山(東峰)山頂に到着です。毎度の如く山頂標識は倒れて寝てましたので、ケルンの隙間に挿してワンショット!です。
浅間隠山や鼻曲山を始め、(写真の)妙義山方面も視界良好です。眼下にスタート&ゴール地点の峰の茶屋が見え、私の車も確認出来ます。
小浅間山でアクリを飲もうと思いましたが、5分位動かなかったので凍りついて飲めませんでした。お待ちかねのカレーヌードルを頂こうと水を出すとシャーベット状に凍りついていますので、1分ぐらいシェークしてペットボトルから絞り出します。大好物のカレーヌードルは、寒い日には最高です。
峰の茶屋向けて速足で下がって行きます。本日も12本爪アイゼンが大活躍です。
ザックにはツウェルトやゴアのレイン・ダウン・ゼリー等と、外付けのスノーシューとピッケルは荷物になっただけなので、嬉しい悲鳴となりました。峰の茶屋に到着すると、東京からお越しの3人組がスキーをしながら続々と戻って来ます。雪質は凍って硬くなっていたので楽しさより、辛い滑りを強らげられたそうです。中軽井沢方面へ向かう「日本ロマンチック街道」のR146号線に設置された気温計は氷点下6度を指していました。帰路は今回で3回目になる「千ヶ滝温泉」で冷えた体を温め癒します。
おまけ 


 前回クリスマス寒波の影響で、東前掛付近で無念の途中撤退となりましたので、リベンジを予定していました。
 毎日のように浅間山が気になり、眺めます。先日の大雪で真っ白に染まった山容を眺め、気持ちが高ぶります。
 晴れの日曜ですので、スキーハイカーが5人もいて、予想以上に活気のある浅間山に驚きです。

 浅間山の予報は、風速10メートル〜20メートルの強風注意報が発令されていました。
 山頂でサングラスの露を拭こうとした瞬間飛ばされ、遥かかなたに舞い上がってしまい残念でした。

 今回は水蒸気化されたガスで視界不良になり、釜の鉢は残念ながら見られませんでした。
 沢山の人とお会いしましたが、山頂でお会いした浅間山荘から来られたナイスなおじさんが印象的でした。
 今回も自己責任で訪問です。

 
1回目(2010/8/13)の峰の茶屋〜浅間山  2回目(2011/11/27)の浅間山荘〜浅間山
 3回目、前回のクリスマウイブ(2012/12/24)の小浅間山〜東前掛山 
 

 天候=晴れ山頂付近はガス(強風)
 出会った人=9人(小浅間山は貸切)
 全く当てにならない疲労度:★★★☆☆(歩き辛い雪質で、サック重量12kgが重かった)


●トップページヘ   ●前回へ  ●次回へ  ●登山のページへ