快晴の谷川連峰主稜線!お花見縦走 2014 06 26

①トマノ耳:標高1,963.2m
(とまのみみ)
②オジカ沢ノ頭標高1,890m
(おじかざわのかしら)
③小障子ノ頭標高1,730m
(こしょうじのかしら)
④大障子ノ頭標高1,800m
(おおしょうじのかしら)
⑤万太郎山:標高1,954.1m
(まんたろうさん)
⑥エビス大黒ノ頭標高1,888m
(えびすだいこくのかしら)
⑦仙ノ倉山:標高2,026.2m
(せんのくらやま)
⑧平標山:標高1,983.7m
(たいらっぴょうやま)
松手山:標高1,613.6m
(まつてやま)

標高差約1,304m  累計標高差約2,437m  歩行距離約21km  map  yahoo地図

西黒尾根登山口(5:02)⇒鉄塔(5:20)⇒ラクダの背(6:46~6:55)⇒厳剛新道分岐(6:58~7:00)⇒
氷河の跡(7:40~7:46)⇒トマノ耳(8:12~8:17)⇒谷川岳肩の小屋(8:20~8:25)⇒オジカ沢ノ頭(9:12~9:20)⇒
小障子ノ頭(9:43)⇒大障子ノ頭(10:15~10:23)⇒万太郎山(11:05~11:47)⇒エビス大黒ノ頭(13:21~13:31)⇒
仙ノ倉山(14:20~14:31)⇒平標山(15:09~15:14)⇒松手山(16:02)⇒平標登山口(17:00)⇒平標登山口P (17:03)

※写真を撮ったり景色を眺めて満喫している時間は、すべて歩行時間内です。
 (歩行時間10時間15分:全所要時間12時間01分) am5:02~pm17:03 

  1回目:主脈縦走(2012.6.18)   
3回目:主脈縦走(2014.10.26)  4回目:主脈縦走茂倉岳新道へ(2015.5.22)

※谷川連峰主脈縦走路の中間地点で、車のキーを交換するランデブータッチ編!

谷川岳の標高は2,000mにも満たないが、急峻な岩壁と複雑な地形に加えて、中央分水嶺のために天候の変化も激しい。気象の厳しさから標高1,500m付近が森林限界となるために、比較的低い標高でも高山植物が観察できます。谷川山頂からは、平標山にかけて東西にのびる県境稜線の山々、湯檜曽川を囲む馬蹄形稜線の山々など、すばらしい展望が楽しめる。谷川連峰を余すことなく満喫出来る主だった健脚縦走コースは、谷川連峰馬蹄形縦走コースや、万太郎山を経由しての谷川岳主脈縦走コースなどがあります。

谷川主脈縦走コースはどちらから歩きだしても、交通のアプローチに難があります。車だと(平標登山口バス停⇔湯沢駅⇔土合駅)バス&電車を乗り継いでの車回収のパターンになります。さーて、今回は以前より計画していた主脈縦走路の中間地点で、車のキーを交換するランデブータッチ編ですが、絶対に一人では出来ません!単行動で主脈縦走の経験があるNさんに話をすると「歩いてみたい!」の返答が! 私が西黒尾根からでNさんが平標登山口からです。

                                           
デジブックで編集しました。(注!再生するとBGMが流れます)
 
夕方の関越高速道を走ります。まずはコンビニで食事の買い出しを済ませ、みなかみ「湯檜曽公園」駐車場に向かいます。寝付けにハイボールを頂き、今回も車中泊!早朝に起きて点検休業中の谷川ロープウェイベースプラザに移動です。RWは明日まで点検休業中でしたので、従業員Pスペース?に置かせて頂きました。谷川岳登山指導センターで登山届を提出して、冷たく美味しい水を駆け付け1杯頂き、リフレッシュ!少し歩くと左側に西黒尾根登山口があります。

歩き始めて直ぐに水場があり、雪解け時期は流れも良く冷たくて美味しい~のですが、コップは見当たりません!急登を少し頑張ると、ゆうやけシンボル鉄塔?が見え、下を通過して行きます。見覚えのある大きい倒木を跨いだり、オブジェ化された曲がり木を眺めながら、樹林帯の中を汗を吹き出しながら黙々と標高を上げて行きます。
ようやく森林限界を越えますが、無風状態で日差しが強く、熱中歩きを余儀なくされます。タニウツギ越しに閑散とした天神平が見えます。岩場を登って行くと暑いので、早くもバテ気味!

ダイナミックな眺望も広がり爽快気分です。快晴の谷川岳山頂の双耳峰を望みます。南峰がトマの耳、北峰がオキの耳です。ベニサラサドウダンは随所に咲いています。
谷川連峰馬蹄形縦走路、中間地点の七ッ小屋山、右には巻機山。雲海の上に上州武尊山、右に奥白根が見えます 。厳剛新道との合流地点の西黒尾根ガレ沢の頭を通り過ぎます。
本日は梅雨の切れ間の好天候で気温も上昇中です!鎖場を数ヶ所越えて、ラクダの背でひと息です。良く見るとラクダの背の道標は以前と違って逆向きになっていました?ハイドレーションタンクのミネラルは然程冷たくないので、予め凍らせたAQをクーラーバックから出すと良い具合に融けて、冷の状態で美味しく頂きます!(ミネラル3ℓ AQ4本 調理用水1ℓ ゼリー×6コ等の液体重量でザックが重い(+_+)
         ハクサンコザクラの群生                    ホソバノヒナウスユキソウ 
     ウラジロヨウラク             ミヤマキンポウゲ              アカモノ(イワハゼ)
      タテヤマリンドウ               イワカガミ             イブキジャコウソウ  
厳剛新道との合流地点の西黒尾根ガレ沢の頭を過ぎて、岩場と鎖場を登って行くと!右足の脹脛が・・・、まさかのこむら返りに!岩場でしばらく休んでマッサージ休憩を余儀なくされます。 しばらくお花観賞しながら、のんびり歩きで臨みます。
標高を上げるとそよ風が吹くようになり、心地よくなって来ました。ミヤマキンバイ、イワイチョウ スミレ等の花々に癒されながら登ります。
 
氷河の跡でまたまた休憩です!こむら返りはつらい!しかし今日はN子さんと主脈縦走の真ん中付近で車のカギの交換が待っている・・・。右足を騙しだまし頑張ります。 予定では万太郎山付近で対面タッチですので、時間には余裕があるので助かります。朝日岳方面と、右の写真は越後駒ヶ岳~中岳のアップです。
肩の小屋手前には未だ沢山の雪渓が残っています。雪渓(残雪)越しにオジカ沢の頭と爼嵓(まないたぐら)の豪快な山容が見えます。直登りか、肩の小屋経由と迷うが、残雪を歩きたく、真っすぐの肩の小屋経由で向かいます。
トマの耳に8:12分、到着です。オジカ沢ノ頭から俎嵓へ続くラインは、いつ見ても美しくてカッコイイ!実際の縦走路はこのラインでは無く、オジカ沢ノ頭から後方に伸びている万太郎山経由の稜線です。
万太郎山と仙ノ倉山が見えます。右奥は苗場山。谷川岳主峰のトマノ耳と後方には一ノ倉岳~茂倉岳。トマノ耳の右には巻機山~越後駒ヶ岳~中岳~朝日岳~笠ヶ岳~白毛門、上に平ヶ岳が見えます 。

オキの耳へと思いましたが、こむら返しの再発が怖いので我慢します。明日までRWが点検休業なので谷川岳一帯、閑散としています。梅雨の晴れ間の快晴日なのに、もったいないよなぁ~!
爽やか男性はオキの耳へ行ってから、万太郎山経由の吾策新道だそうです。 肩の小屋前のミヤマキンポウゲの群生です。肩の小屋の管理人さんと挨拶を交わし主脈縦走へ入ります。ちなみに小屋周辺は、管理人さんしかいませんでした。小屋の裏側の分岐を万太郎山方面(6.5㎞)へ向けて先ずは標高を下げて行きます。

オジカ沢ノ頭へ向かう稜線上には、ミヤマキンバイや沢山のハクサンイチゲが咲いている稜線路の花園です。爼嵓(まないたぐら)の豪快な山容とハクサンイチゲ
 
 今度は、爼嵓(まないたぐら)の豪快な山容と!ヨツバシオガマ♪
時折吹くそよ風に冷やされながら、爽快気分で天空の花園稜線を進んで行きます。可愛いミヤマカラマツと茂倉岳~一ノ倉岳とハクサンコザクラ

       ミツバオウレン              ムシトリスミレ?             ツマトリソウ
 
中ゴー尾根との分岐、何時か歩いてみたいコースです。随所に斜めって佇むマツダランプの道標によりますと、肩の小屋から1000メートル歩いて来ました。小さなトンガリガレ場を左にトラバースしてから登る、ピーク手前の岩場です。
肩の小屋から47分でオジカ沢の頭に到着です。チョコバーを食べながらしばらく景色を楽しみます。万太郎山まであと3.1キロメートルの標識です。オジカ沢の頭からの素晴らしい眺めです。小障子ノ頭~大障子ノ頭のピークと、大きく立ちはだかる万太郎山が見えます。見た目よりも大きなアップダウンを繰り返しながらの歩きになります。
クリームパンを出すとハイドレーションタンクに押されペッタンコ! オジカ沢ノ頭避難小屋です。気温上昇の為、温室効果も手伝い、ドアを開けた瞬間、熱風が放出されました。小さい避難小屋です。

谷川岳を横断する、日本一の長さを誇る関越トンネル(11,065m)の空気孔(万太郎立坑・谷川立坑)が、眼下に見えます。谷川主脈縦走路は、関越トンネルの上を横断しているのでしょうね。静まり返った谷川にヘリのエンジン音が鳴り響いて来ました。群馬県警のパトロールヘリが上空をしばし旋回しています。今日みたいな快晴の日に上空から、谷川連峰を眺めると気持ち良いでしょうね♪
程なくして、優しい山容の小障子ノ頭ピーク です。次の大障子ノ頭と万太郎山への稜線はダイナミックで綺麗です。
      ハクサンチドリ               オノエラン                 チングルマ

 
     ツマトリソウの群生             イワハゼ       飯田市からお越しのチャーミングなソロレディー
 
稜線上に、利用頻度の高い大障子避難小屋を確認です。大障子避難小屋の中を覗くと、やや広めの綺麗な空間!少し頑張って大障子ノ頭でひと息です。ここからの急斜面の下りは岩場が濡れて滑りやすいので、注意が必要!
万太郎山へ向かう縦走道は、意外に高低差以上のスペックがある感じで、侮れません。万太郎山直下のコバイケイソウの群生。万太郎山手前の吾策新道との分岐標識は、下から眺めると非常に目立ちます。

吾策新道との分岐から振り返り、オキノ耳~一ノ倉岳~茂倉岳が遠方にそびえ立ち、そして歩いて来た稜線(大・小障子ノ頭~オジカ沢の頭~トマノ耳のダイナミックな山容を望みます。

 
分岐標識より、吾策新道。のちに万太郎山で再び一緒になった、男女2名(ソロ)は、吾策新道を下がり土樽駅へ向かうそうです。
振り返って吾策新道との分岐標識です。後方は茂倉岳~一ノ倉岳です。万太郎山の頂でトマでお会いした、ソロ男性と飯田市よりお越しのおね~さんとまた一緒になります。

 
 今から向かう、エビス大黒ノ頭と仙ノ倉岳を望みます。前回訪問時は視界不良だったので、改めてダイナミックの山容にビックリ(+_+)
遥か下の稜線をN子さんが登って来ますので、アップでワンショット!しばらくすると元気にやって来ました。万太郎山三角点でお互いの車のキーを交換します。天空の中間地点でタッチ♪ お互い無事下山を願うばかりです。おにぎりとアミノ酸3000mgで栄養補給です。こむら返りの旨を伝えると、なんと!こむら返りに良く利く漢方薬を持っているではありませんか・・・! 万太郎山から毛渡乗越までもったいない位の標高を下げてから、再び500メートル位、エビス大黒ノ頭、更には仙ノ倉まで登り返して行きます。

万太郎山から急降下して行くと、シャクナゲとハイマツの中の、両側が切れ落ちたヤセ尾根道を足元に注意を払いながら進んで行きます。東俣ノ頭手前より進路をやや右下に向け、標高を下げて行きます。目指すエビス大黒ノ頭は徐々に、見上げる角度に変わって行きます。 魔法のように漢方薬が利いて右足の脹脛と太股の違和感が無くなり、こむら返り恐怖症から抜け出します。小さめの越路避難小屋を軽快に通過です。
   貴重なシラネアオイはつぼんでいた      ミヤマ? モミジ?カラマツ            稜線上のイワカガミ
      ウサギギク              ツマトリソウの群生              タニウツギ

毛渡乗越の分岐があり、今回も標識は寝そべっていました。 鞍部より300メートル前後、カッコ良い山容のエビス大黒の頭まで標高を上げて行きます。

       アゲハ蝶                  三段の滝             ヨツバシオガマ
左眼下に切れ落ちた沢が見えます。黙々と標高を上げて行くと、エビス大黒の頭に到着です。仙ノ倉岳が大分近づいて来ましたが、まだ急降下が待ち受けています。

本日は栄養補給を欠かさずします。エビス大黒から標高を下げてから、また登り返します。そして本日最後の避難小屋の、エビス大黒避難小屋では、平標山から来られた単独男性が寛いでいて、「午後から雨の予報だけど降りませんね~!雨に打たれたくないので、本日避難小屋に泊るんです」と言っていました。私の場合、天気予報が外れる事を願うばかりです。そしてエビス大黒避難小屋を振り返ります。

仙ノ倉山直下より振り返り、ハクサンイチゲの群生とエビス大黒の頭です。貸切の仙ノ倉山頂に14:20分、到着です。今回で3回目の訪問になり、初めて景色を眺められました。
仙ノ倉岳直下より、谷川岳に続く谷川連峰主脈縦走道を望む(万太郎の影に隠れて大、小障子ノ頭~オジカ沢の頭のダイナミックな稜線は見えません) ※早朝N子さん撮影!

前回と同じく仙ノ倉岳の頂きで、毎度のカレーヌードルを頂きます。 これがこむら返りに良く利く魔法の漢方薬で~す♪  しばらく景色を楽しみながらリラックス!


仙ノ倉山と平標山区間の、華やかで壮大に広がるお花畑は最高! ベニサラサドウダン⇒ハクサンコザクラ⇒チングルマ⇒ミツバオウレン ⇒ハクサンイチゲ⇒イワカガミ等、沢山のお花が咲いていました。
平標山手前より振り返って仙ノ倉山です。 平標山の家経由か、松手山経由かと少し考える・・・?やっぱり前回と同じく松手山経由で下山です。
途中まで良く整備された登山道 が続きます。標高を下げて行くとしゃくなげがまだ綺麗に咲いていますので、しばし観賞です。
本日最後のピークとなる、松手山に到着です。三角点は何故か斜めっているので記念にポチッ! 振り返って、なだらかな山容の平標山
可愛いベニサラサドウダン、ヤマツツジも随所に咲いていました。先程から見えていた巨大な鉄塔の下でひと息です。眼下に苗場プリンスホテルが見えます。まだまだ標高を下げなければなりません。徐々に山道は荒れ気味になり、ヌカヌカ道になったりしました。
平標山登山口に17時ジャストに下山完了です! 速やかに下山届を提出です。貸切の大駐車場には係りの人もいないので、集金BOXに500円入れます。
支度を整え待ち合わせ場所の「仏岩温泉鈴森の湯」へと向かいます。鈴森の湯の駐車場でうたた寝をしていると、N子さんが無事にやって来ました。谷川RWが運休している恩恵か?終始貸切の露天風呂で疲れを癒す事が出来ました。(入浴料@650)
 
(GPSのON・ OFFは多少大雑把です)
 
【おまけ】

谷川主脈縦走コースはどちらから歩きだしても、交通のアプローチに難があります。
車だと(平標登山口バス停⇔湯沢駅⇔土合駅)バス&電車を乗り継いで、車回収のパターンになります。
健脚者(Tomoさん等・・・etc)だとバスを省き、平標山(平標新道)⇔土樽駅⇔土合駅。
若しくは茂倉岳(茂倉新道)を経由して土樽駅のコースがあります。
まだ病み上がり?ですので、上記のコースは紅葉観賞をしながら楽しみたいと思います。

さーて今回は、以前より計画していた主脈縦走路中間点付近で、
車のキーを交換するランデブータッチ編ですが、絶対に一人では出来ません!
単行動で主脈縦走の経験があるN子さんに話をすると、
「歩いてみたい!」の返答が!私が西黒尾根から、N子さんが平標登山口からです。

梅雨の合間の晴天日は室温が高い為、水の消費が著しくなる経験をしていますので、
最後まで気兼ね無く、飲み放題状態の水分を背負ってザックに負荷を掛けます。
日照時間が長く、帰路の交通の時間も気にならないので、比較的のんびり気分で臨みます。

西黒尾根の蒸し風呂樹林帯を抜け、森林限界に出ましたが・・・、期待していた風が無く無風状態!
熱い日差しを浴びながら岩場を登って行くと・・・、
突然右脹脛が攣って歩行不能になってしまいました(泣)岩場にしゃがんでマッサージを試みます。
すぐさまゼリー×2とポカリを補給してから歩き出しますが・・・。
今度は脹脛から太股まで攣ってしまい、恐怖の「こむら返し」です。
以降は頻繁にマッサージをしながらのカメさん歩行で挑みます。

万太郎山でN子さんと無事にお会出来ました♪
こむら返りの旨を伝えると、なんと!こむら返りに良く利く漢方薬を持っいるではありませんか!
以後は魔法のように症状が和らぎ、後半も素晴らしい稜線を楽しむ事が出来ました。

予想を遥かに上回る好天候に恵まれ、
前回見られなかったダイナミックな谷川の主脈を、終始眺めながら歩けた事に感謝です。

【天候】快晴 (予報では曇、晴れ、雨)
【出会った人】西黒尾根~仙ノ倉山8名 ・仙ノ倉山~平標登山口貸切 ★谷川RWが点検休業の為静かな谷川縦走路
【全く当てにならない疲労度】★★★★☆  
 

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